塾内で学生ビジネスを始めたきっかけ
この春中高生達は新型コロナウイルスによって学校に行けなくなりました。
塾長は何もしなかったらこの休みはマイナスの出来事になって終わってしまう、「もったいない」と考え、無料特別講座を開きます。
最初は阿部広太郎さんの『コピーライターじゃなくても知っておきたい 心をつかむ超言葉術』の「I love you.」の訳し方をやってみたり、それを応用して「Thank you」や「勉強しなさい!」を別の言い方に変え、表現力を鍛える授業から始まりました。
そんな授業を続けていると特別給付金の10万円を貰えるというニュースが耳に入ってきました。ただ10万円を使っても面白くないなぁと考えた塾長は、「あ!子供達に投資しよう!」と考えたのです。銀行から10万円を下ろしてきて子供達に見せます。そして「10万円あったなら何に使う?」と尋ねました。すると子供達は「貯金する」「スパイクを買う」など色々なアイディアを出してくれました。
次に「みんなが社長ならこの10万円何に使う?」と尋ねます。そうするとアイディアが出てこないんですね。これは塾長にとって予想外でした。もっとすんなり決まると思っていたのです。これが大人と子供の違いなのか、大人でもこれが普通なのかわかりませんが、驚きでした。
そして、塾長は「これを本当に君達に渡すから何かビジネスをしてみて」と伝えます。子供達の目の輝きが変わります。本当に10万円を渡されることに気づいた子供達は(最初にも言ったつもりだったのですが…)、考えるギアが変わったように感じました。しかし、この日は決まらず、次の火曜日までにアイディアを提出することになりました。
そして火曜日。子供達は親御さんを始め周りの人に聞きながらそれぞれが考えてくれました。嬉しかったですね。そして一人のお父さんからの「きゅうりを売ったら?」というアイディアを応用し、インスタ映えして育てやすい「トマトを売る」というビジネスが始まります。
次回に続く。