今週の担当 タイヨウ

中学生語彙小説 未分類

ピエロを探す旅に出てから、しばらく時間が経った。辺りは、だんだん暗くなり始め、太陽が沈みかけている。

近くにあった島を、気概をもって、いくつか探したが見つける事は出来なかった。

やはり、最初の島に戻らなければいけないと思った。でも、色々な島を回りすぎてしまって、方向感覚がない。

その時、僕は唐突に思い出した。確かピエロは、「俺はな、お前の心が読める。」と言っていた。・・・つまり、僕がピエロに会いたいと思ったら会えるんじゃないだろうか?ピエロが、僕の心を読める条件は知らないが、とりあえずやってみる事にした。

「ピエロに会いたい、ピエロに会いあたい、」何度願っても現れなかった。やはり、無理なのだろうか?僕は、落胆した。海面を見ると、自分の顔が反射して映った。その顔は少し、やつれていた。

後ろの方で、声がした。「何をそんなに、困った顔をしてるんだ?」それは、ピエロの声だった。

急に、ピエロの声がしたので僕は、面食らった。

僕は、いくつか質問をした。ある程度の、状況を理解した。この世界のことなど。僕は、ピエロに思い切って、頼んでみることにした。「前の世界に戻らせてほしい。」するとすかさず、「仕方ないな。」と言う返事が返ってきた。予想もしていなかった。

ピエロが何かしたのだろうか?僕は現実世界に戻っていた。時間は進んでいなかった。そこにピエロの姿はなかった。

質問の最中に、ピエロは教えてくれた。あの夜、殺そうとしたのは俺だ。でもやめた。俺は、お前の可能性を感じたからだ。とだけ言った。今まであったことが、何の役に立つのかは分からない。

その後、僕は出世した。あのピエロは一体何だったのだろう?それだけが僕には分からなかった。

使った語句、落胆、唐突、すかさず、面食らう、気概